2011年11月28日(月)、CFFマレーシア現地において子どもの家落成式/開所式が200名を越える出席者が集まり開催されました。式典には、CFFマレーシアの理事だけでなく、フィリピンの理事5名、日本から10名参加し、3つのCFFを統合してCFF Internationalを結成する調印も行われました。写真でお分かりのようにどの顔も笑顔に溢れ、とても祝福に満ちた式典でした。

 

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朗報:左はCFFマレーシアに公共水道敷設を知らせる看板。

2012年5月にバンブーハウスと子どもとスタッフの家に水道が敷かれました!!

 

① 英語訳では、Ministry of Rural area Department Malaysia(日本語では地域開発省のような省庁)

② <プロジェクト名>Retikurasi システムの水道管建設 サバ州パパールアンバワ村まで2011年から2012年にかけて開通。

③ <実施者>サバ州政府水道局局長

④ <協賛>Perunding Dinamik(何か第3セクター的なものか?)

⑤ <工事業者>Fanware Trading company

⑥ <着工>2011年7月25日  <終了>2011年11月14日

 

*終了日が2011年11月14日になっていながら2012年内に開通とあり、工事の見込みが不明でしたが、当局と粘り強く交渉した結果2012年5月に水道が引かれました。これで生活用水が確保でき、乾期にも水不足で悩まされることが無くなりました。

ミニエッセイCFFマレーシアの水について」 

                                  吉野輝雄 

 

 改めて言うまでもなく、水の確保は「子どもの家」を運営し生活を営むための必須要件である。 

安部さんはこの事を最初から大きな課題と考えておられた。当初は、雨水利用、井戸掘りを考えていたと聞いている。しかし、雨水は乾期の水確保には不十分で、井戸は掘るとすぐに岩盤に突き当たってしまい、湿地帯は少し掘るだけで水が湧き出てくるものの濁り水であるという問題があった。

 しかし、2008年頃、ジャングルの奥に湧水の流れを発見するという奇跡と言えるようなことがあった。すぐに水源地に貯水タンクを設置し、約700mの給水パイプをバンブーハウスまで引いた。これで生活水が確保でき、「子どもの家」建設の基盤ができた。また、ワークキャンプ・スタツアで訪れる人たちに必要な水の心配がなくなったのである(無論、節水をすればの話である)。 

 

 私は、現地の水問題に以前から興味があり、水源地を自分の足と目で確かめたいと強く願っていた。その願いは2010年に第3回社会人キャンプで現地を初めて訪れた時に実現した。安部さんに案内され、方向も分からぬままジャングルの中を歩き、岩の間を流れる水を見た時の感激は今も鮮明に覚えている。

 流れの上方には民家がない事を確かめて、思い切って湧水を飲んだが下痢をしなかった。命を支える青い大きな貯水タンクも愛おしく見えた。また、木々の間からもれてくる陽の光は木の枝葉に反射して輝いていた。それを見上げているとなぜか涙が出てきて胸が熱くなった。

 

 今回、スタッフのミッチェルに案内をお願いし、社会人キャンプの仲間と一緒に水源地へ連れて行ってもらった。そこで2年前と同じ感動を味わった。再び飲んだ水は澄んでいて甘かった。何と貯水タンクが2つに増え、パイプも2本になっていた。設置するまでのロビンやスタッフの労を想った。2つ目は養魚槽に常時水を流す必要を満たすためであるという。

 11月は雨期であったので水量は豊かであったが、乾期の47月には水が不足になるかも知れないと聞き、心配になった。しかし、対策はすでに打たれていた。一つは公共水道工事を急いでもらうよう市水道局と交渉し、5月から配水されていたのだ。また、助成金により、水源地から引いた水を養殖池近くの貯水タンクの数を増やしていた。湿地帯に作られた池には自然水で満ち、1万匹以上の魚が泳いでいる様子には驚嘆させられた。正に命の水が「子どもの家」の人々の命と環境を支えているのだ。

 
 
CFFマレーシアの水について
WaterCFFM.pdf
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CFFマレーシアの水 Q&A

CFFマレーシアの水  Q & A                            吉野輝雄(CFF日本理事)


Q1 飲み水はどこから得ていますか? 

A:始めの頃は、市販の10リットル飲み水タンクを買っていました。今は、公共水道水を    浄化フィルターを通して使用しています。公共水道は1012年7月から給水され、毎月約5,000円分使用しています) 

なお、キャンプ期間中は飲み水が多量に必要となるので10リットルタンク(一つ300円)を使用しています(一回のキャンプで約30個)。


Q2  生活水(炊事、シャワー、洗濯、洗浄)はどこから得ていますか? 

A: 湧き水(ジャングルの奥/バンブーハウスから700 m奥地)から引いた自然水を浄化フィ    ルターを通して使っています。しかし、雨がしばらく降らなかったり、キャンプ中は公共水道を使うこともあります。


Q3  雨水を利用していますか?

A:  以前は雨水タンクに貯めていましたが、現在は貯めていません。 しかし、今年建設予定のメインハウスには雨水利用のため雨水タンクを設置する予定です。   

 

Q4  養魚池の水はどこから得ていますか? 

A: 池の水は堀った土地が湿地帯なのでか自然に湧いてきます。年中涸れることがありませ      ん。稚魚や出荷前のコンクリート養魚池には、A2で述べた自然水を引いています。   2013年2月より、コンクリート養魚池専用に川の水も自動水揚げポンプで引けるようになりました。水質を保ち水の循環をよくするため、一日3回 4.8トン×3回(約15トン)くみ上げています)。


Q5  養魚池、養殖槽はどこに排水しているのですか? 

A:  オーバーフローした水は自然に戻しています。緩やかな斜面を流れる間に地下に沈んで     行きます。


Q6  水質検査をしてますか? 

A:  定期的にしてます(理事の佐藤さんに依頼してます)。今は、水道水、湧水、浄化フィルターを通した水を検査してます。安全基準を満たしています。なお、水道水は硬水です。

 

Q7  雨期、乾期はいつですか? 

A:  雨期は11-2月、乾期は4-7月です。因みに、2010年春に川の水が涸れたことがありました。


Q8  サステイナブルデザインを支える魚の養殖には大量の水が必要かと思うのですが、十分賄える見通しがあるのですか?

 A:  確かにジャングルの湧水では足りません。実は今、川の水をポンプで汲み上げ養殖水槽 に導く計画を考えています(A4で述べたように一部実施しています)。必要量が増した場合 には、川の流れを利用する自家発電装置によってポンプの水揚げ量を増やします。 川の水量は季節によって変動しますが、涸れることはありませんので、これで必要な水は賄える見通しです。

●まとめ: 

「命の水」と言われる水はCFFマレーシアにおいても無くてはならないものであることが理解できます。そこに生活する子どもたち、スタッフ、そして、毎年訪れる多くのキャンパーたちの飲み水、生活水だけでなく、魚の養殖池には大量の水が必要ですが、湧水の発見、公共水道の設置、川から引く水、さらに雨水も利用することで生きた「子どもの家」が運営できる見通しが立って来たことは有り難いことです。 敷地内の果樹が育ち、瑞々しい果物も食べられるのは、木の根から吸い上げられ、自然ろ過された水が果物として貯えられると思うと、自然の恵みは水を通して与えられることが多いことが理解でき、自然の不思議さ(ワンダー)に支えられている幸いを感じます。

 

Q&A CFFマレーシアの水
QandA_WaterOfCFFM.pdf
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